紺桔梗の転調





「……面接、受かってると良いよね」

「スラスラ話せて自信あるって言ってたし、きっと受かってるよ」

 ほのぼのな雰囲気を作る一人が抜けたことにより、初めて宮崎さんと二人になった。二人になった途端、初対面の人と接するっぽい空間に変わった。

 俺は緊張しないけど、宮崎さんは──



「いい香り」

 温い微風に乗り、甘くて爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。

「宮崎さん、香水つけてる?」