紺桔梗の転調





 約半月前、宮崎さんと友達にならないか、って高井君に突然言われた。何故? 新たな友人を紹介される程に、俺にはしっかり関わる友達が殆どいない。それで? 

 俺の明確な友達は、高井君とりほくらいだもんな。

 高校卒業まで、何かと数十人の“クラス”一まとめにされた空間が見る見るうちに散ってった。実家18年・衣食住が揃い、当たり前の毎日に慣れていた俺は、急に自由が増え、且つ責任を持つ、新生活がめちゃめちゃ楽しい! 解放感は左程なかった。

 一人で暮らす、案外面倒臭いときも多い。

 一応、形上、高井君の紹介で宮崎さんと知り合ったが、新たな友人を欲しているか? と問われると、そうでもなかった。

 てか流れ的に、高井君が宮崎さんのことを好きなんかな。