「それはない」 躊躇なく言葉を発した曜汰と、北門を過ぎた場所で立ち止まる。全く動揺せぬ曜汰の美しい顔を見上げた。分かりづらい曜汰の気持ちが、くっきり見える。 「りほは、意識してないよ」 「そっか。私のことは子供の頃から知ってるしね」 論外、的な。 「曜汰、なんかごめんね。だいぶ話ズレちゃったね。お腹空いた〜行ってきます」 「俺もごめん」 恋愛的な意味では見てないから大丈夫だよってことなんだろうけど、私が曜汰に欲する反応を一つも貰えなかった。