紺桔梗の転調





「へー高ちゃんが、高ちゃん接客向いてそう。一昨日は二人で行ったんだ」

「うん、その時に……」

 曜汰への誘いがサラッと流れる。話題は何故か高ちゃんの実家で飼うマンチカンにミカンくんへ。今日 《《は》》やめとくって受け取っていいの?

「曜汰、また……今度誘っていい? ご飯でも、買い物でも。あっボーリング行く? この間ルリカたちと楽しかったんだよ。ルリカって顔分かるよね?」

 酷く整う曜汰の横顔を見上げ、一人で喋ってしまってる。今日の所は曖昧に引けばいいものを、少しでも良い答えを持ち帰りたくて、一本道の先に見える北門が近づく。