紺桔梗の転調





「一昨日か、最近だね。ちょっと早い晩ご飯……一緒にどうかなって思ってさ」

 断られる可能性有りの要素をワンクション挟んだことにより、やんわり声をかける。違うのに、こっちはまるで遠回しにデートに誘ってるみたい。

 左を歩く曜汰が、チラッと私を見下ろした。目が合い、再び前を向く。

「一昨日行ったし、俺は今日はいいよ」

「だよねー、時間も早いしね。いつか行こうよ」

「うん。バイトの求人貼ってあって、高井君が悩んでるっぽい」