「幸光…佳菜。」

不思議と自然に答えてしまう。

「そう。よろしくね、佳菜ちゃん。明日も会いましょう。」

「え…?」

「さようなら。」

「ま、待って!」

…………………

今のは、誰?

襖を開けてみる?

開けてみる?

ガラッ

…………

誰もいない。

じゃあ、今のは誰?

幻聴?

きっと、疲れてるんだ。

早く寝よう。

明日に備えて。