私は‪‪✕‬‪✕‬を知らないⅢ【毎週水曜更新中】






急いで外に出れば大勢の人が慌ただしく動いていたけれど、怪我をしているような人は見当たらなかった。


屋台だったり文化祭と書かれた看板が壊れているのが目に入って悲しい気持ちになるけど、これだけの被害で済んだのもきっとましろちゃんのおかげ。


旭ヶ丘が西から狙われてる事に気付いて動いていてくれたおかげだ。


「お前らー!こっちだ!」


「海斗さん!」


校門前に停められた救急車へと急ぐ。


その間にも周りの人は、


「大丈夫なのかあれ」


「朔夜さんの腕の中にいるのって、」


「綾波さんじゃない!?あんなに血だらけで・・・何がどうなってるの」


と、ざわついていたけど気にしてる余裕なんてなかった。


「昴と龍二はここに残ってくれ」


予め外に出されていたストレッチャーにましろちゃんを寝かせながら的確に指示を出す朔夜くん。


「朔夜、俺もここにッ」


「奏は琉生の件もある、村田を呼んだからその車に文と乗って病院に行ってやれ。文、皆を頼んだぞ」


「・・・おう」


「・・・ごめん、ありがとう」


「朔夜くんはっ!?」


海斗さんの指示に従って皐月くんと救急車に乗って、中から朔夜くんに呼びかける。


朔夜くんだってきっとましろちゃんの傍に居たいはず・・・。


「俺は今ここを離れる訳にはいかない。落ち着いたらすぐに向かうから任せていいか?」


「・・・うんっ」