私は‪‪✕‬‪✕‬を知らないⅢ【毎週水曜更新中】

警告音が鳴り響く。


この人がましろちゃんに向ける執着心はおかしい、と。


異常なまでに膨れ上がった感情をましろちゃんはどう受け取っていたんだろう・・・。


至極当然とばかりにましろちゃんは自分の物だと言ったレンさんに何も言えずにいると、朔夜くんはましろちゃんを抱えた状態で一歩下がる。


まるでレンさんから距離を取るように。


ましろちゃんを触れさせないよう、に。


「高を括っていると足元をすくわれるぞ」


「・・・言ってくれんじゃん」


え"!?


朔夜くんの今の言い方だとまるで宣戦布告のように聞こえたのってあたしだけなのかな・・・!?


や、やっぱり朔夜くんってましろちゃんの事が好きなの!?


「行くぞ」


「優里ちゃん掴まって」


「あっ、うん!」


いけないッ、あたしってば気が緩みすぎだよ。


急いでましろちゃんを病院に連れて行かないと!


朔夜くんに続いて昇降口を目指す。


屋上を後にする際、チラリと視線を向ければ手を振るレンさんの姿があった。


ばいばーいと聞こえて来そうな素振りに頭を横に振る。


「っ、」


忘れるな。


あの人は、


『えーっと、俺は篠澤 蓮』


輝久さんを、


文くんを、


ましろちゃんを、


傷つけた西の、





『んでもって、西のトップやらせてもらってます』








────────頂点に立つ人なんだから。