私は‪‪✕‬‪✕‬を知らないⅢ【毎週水曜更新中】

「・・・それは先程の色欲の回収という会話に関係しますか?」


声色を落とす昴くん。


確かにキョウさんはレンさんに向かって言ってたけど色欲ってことは愛ちゃんのこと、だよね。


レンさんは仕事をこなしてから来た、とも言ってた・・・。


「ふーん?やっぱり君厄介だなぁ、言葉の通り色欲回収させて貰ったよ。いやぁ拘束場所のダミーもいっぱいあったし本命を絞るのに苦労したよ」


「おや、それは今年一嬉しい話かもしれませんね」


「君、俺より性格悪い説ない?」


「・・・そこに居た人間はどうした?」


朔夜くんの言葉に嫌な汗が流れる。


愛ちゃんは確か東の管理下にある建物のどれかに身柄を拘束していたはず。


目立つような配置には居ないけれど、そこには護衛の子達が居たわけで。


「争いに来たわけじゃ無ェんだ。ちーとばかし気絶して貰った感じ?結構骨のある奴が何人か居て楽しかったわな!東はいい鍛え方してんなァ」


満面の笑みでそう答えるレンさんに僅かだけど安心する。


その言葉に嘘偽りはないと思えるから。


でも、


本当にこの人は掴めない。


だってこの人は自分の仲間が無惨な姿になっても心配するどころか雑に扱ってた。


なのにこうしてましろちゃんは大切に扱うし、東の、あたし達のことは、それなりに節度を持って接してくれているような気がする。


何を考えているんだろう。


ましろちゃんが東に居るから・・・?


だとしたら本当に二人の関係ってなんだろう。


この人にとってましろちゃんはどんな存在なんだろう。