規則的な機械音を耳にしながら重たい瞼を上げる。
(病室か、ここ)
何度か見た事のある天井で現在の居場所はすぐに分かった。
身体を動かす度に痛みが走るため視線を動かし現状を掴む。
服で隠れていない箇所はどこも包帯が巻かれ、頬にだってガーゼか何かで手当されている。極めつけに左側の髪が最後に見た長さと異なっている。
その全てで察する。
認めたくないが、文化祭でやらかしてしまった事は現実なのだ。
リミッターが外れて暴れた。
皆に汚い言葉も吐いた。
優里を傷つけた。
汚い自分を、
見られてしまった。
次々に思い出される行いに、痛みなど気にせず腕を目頭に押し当てる。
「大した時間稼ぎにもならなかったな」
西について詳しいのはノラだから、そう思わせるために動いた夏。
あんなところ見られちゃ、それだけじゃないって言ってるようなものじゃないか。
そもそも会話を聞かれていたんだから意味なかったか。
「もう、皆に会えねーなぁ・・・」
もともとそのつもりだったのに。
時期が早まっただけだというのに。
目の縁が無性に熱くなり必死に目を瞑った。



