「ひゅ・・・っ、ひゅ・・・ぅ」
あれ、わたし寝てたのかな。
自分の呼吸音で目が覚めて瞬きを繰り返す。
体が、重たい。
色んなところがヒリヒリするし、喉と心臓・・・?
体の真ん中がずっと痛い。
「ぅ、え・・・っ」
思考がクリアになると同時に込み上げてきた吐き気に耐え切れずその場で戻してしまう。
やっぱり、パン食べなきゃ良かったな。
でも前にそうしたら体調悪い?病院に行く?ってお母様に心配されたからご飯はちゃんと食べないと。
「ちょっと、最悪なんだけど!きったな!?」
「っ、」
や、だ・・・。
気が抜けてた。吐いたりなんかしたらもっと怒られるのに。
また痛いことされるのに。
謝らないと・・・っ。
思い通りに動かず震えるだけの体が嫌だ。もう痛いことされたくないのに。
ちゃんと、動いてよッ。
「あんたの母親もうすぐ帰ってくんだから早く片してよね?」
「は、い、」
テレビの前のソファへ移動した彼女に気付かれないように小さくため息をつく。
良かった、もうそんな時間だったんだ。
体はまだ重たいけれど、なんとか動かして布切れで吐いた箇所を綺麗にする。
(いつの間にか痛い事された後も体が動くようになったけど、これって大人になってるってことなのかな)
大きなゴミ袋の底に入れてカップラーメンの容器だったり小さな袋でまとめられたゴミ達をこの中にしまっていく。
こうやって少しでもこの人たちの機嫌が良くなればいいんだけど・・・。



