「いつもいつも、本当にごめんなさい」
「いいよー。この子いい子で手間も掛からないしさ!ほら、お仕事頑張って!」
お母様のお友達に手を握られながら扉越しにばいばいをする。
「・・・はい、それじゃまたね。いい子にしててね?」
「うん、お母様もお仕事がんばって」
お母様が見えなくなるまで手を振る。
閉まらないで。
行かないで。
今日もまたお祈りするけどあっさりと扉は閉まってしまう。
「ちひろさん行ったか?」
奥の方から男の人が出てくる。
確かこの人の旦那さん、だった気がする。
今日はこの人も居るんだ・・・。
「もう行ったよー」
女の人は乱暴に腕を離して台所の椅子に腰掛けながら煙草に火をつける。
さっきまでニコニコしてたのに・・・、やっぱりお母様以外の大人って怖い。
「そんじゃ遊んであげるとしますか。今日もいい子ちゃんでいろよー?」
ニマニマと笑いながら近付いてくる男の人。
この家には逃げる場所も隠れる場所もないからただ黙って立つ。
抵抗するともっと酷いことになるから。
危ない人がいっぱい居る、と言い聞かせられていたわたしに外に出るという選択肢はそもそもなかった。
こうして今日も地獄が始まったのだ。
「いいよー。この子いい子で手間も掛からないしさ!ほら、お仕事頑張って!」
お母様のお友達に手を握られながら扉越しにばいばいをする。
「・・・はい、それじゃまたね。いい子にしててね?」
「うん、お母様もお仕事がんばって」
お母様が見えなくなるまで手を振る。
閉まらないで。
行かないで。
今日もまたお祈りするけどあっさりと扉は閉まってしまう。
「ちひろさん行ったか?」
奥の方から男の人が出てくる。
確かこの人の旦那さん、だった気がする。
今日はこの人も居るんだ・・・。
「もう行ったよー」
女の人は乱暴に腕を離して台所の椅子に腰掛けながら煙草に火をつける。
さっきまでニコニコしてたのに・・・、やっぱりお母様以外の大人って怖い。
「そんじゃ遊んであげるとしますか。今日もいい子ちゃんでいろよー?」
ニマニマと笑いながら近付いてくる男の人。
この家には逃げる場所も隠れる場所もないからただ黙って立つ。
抵抗するともっと酷いことになるから。
危ない人がいっぱい居る、と言い聞かせられていたわたしに外に出るという選択肢はそもそもなかった。
こうして今日も地獄が始まったのだ。



