「ひ、久しぶりっ」
やけくそ気味に言った挨拶はどこかイントネーションが可笑しかった。
それでもましろちゃんの目を見てしっかりと言えた。
言った傍から視線を外されたらどうしよう、出て行けって言われたらどうしよう、って嫌な考えが浮かぶ。
「久しぶり」
そんな心配とは裏腹にましろちゃんは、
声は小さかったけど、聞き慣れた優しい声で返してくれた。
ほんの少しだけ肩の力が抜ける。
だけど次の言葉は、その安心を簡単に打ち砕いた。
「・・・なんで来たの」
静かな声。
責めているようにも、怒っているようにも聞こえない。
それなのに胸の奥がきゅっと締め付けられる。
赤い瞳は文化祭の日と違って穏やかなはずなのに、どこか遠い。
あたし達が会いたかった時間。
心配していた時間。
寂しかった時間。
全部ましろちゃんには必要なかったのかな。
誰も言葉を見つけられない中、その沈黙を破ったのは朔夜くんだった。
「話を聞きに来た。言ったろ、話すって」
迷いのない声。
まっすぐにましろちゃんを見つめるその姿に、あたしは小さく息を呑む。
ましろちゃんは一度目を伏せ、それから諦めたように小さく息を吐いた。
「そうね、約束は果たさないと。知りたいのはきっと蓮達との関係性よね」
赤い瞳がゆっくりとあたし達を見渡す。
「来た本当の目的は何なのか知らないけど、聞いたうえで判断してくれて構わないから」
ぐちゃぐちゃな感情のまま語られたのは、
あたし達が知らないましろちゃんの過去───────。
やけくそ気味に言った挨拶はどこかイントネーションが可笑しかった。
それでもましろちゃんの目を見てしっかりと言えた。
言った傍から視線を外されたらどうしよう、出て行けって言われたらどうしよう、って嫌な考えが浮かぶ。
「久しぶり」
そんな心配とは裏腹にましろちゃんは、
声は小さかったけど、聞き慣れた優しい声で返してくれた。
ほんの少しだけ肩の力が抜ける。
だけど次の言葉は、その安心を簡単に打ち砕いた。
「・・・なんで来たの」
静かな声。
責めているようにも、怒っているようにも聞こえない。
それなのに胸の奥がきゅっと締め付けられる。
赤い瞳は文化祭の日と違って穏やかなはずなのに、どこか遠い。
あたし達が会いたかった時間。
心配していた時間。
寂しかった時間。
全部ましろちゃんには必要なかったのかな。
誰も言葉を見つけられない中、その沈黙を破ったのは朔夜くんだった。
「話を聞きに来た。言ったろ、話すって」
迷いのない声。
まっすぐにましろちゃんを見つめるその姿に、あたしは小さく息を呑む。
ましろちゃんは一度目を伏せ、それから諦めたように小さく息を吐いた。
「そうね、約束は果たさないと。知りたいのはきっと蓮達との関係性よね」
赤い瞳がゆっくりとあたし達を見渡す。
「来た本当の目的は何なのか知らないけど、聞いたうえで判断してくれて構わないから」
ぐちゃぐちゃな感情のまま語られたのは、
あたし達が知らないましろちゃんの過去───────。



