side, 龍二
黒い雲が空を覆い隠す中、路地裏には呻き声と何かを打ち付けるような音が響く。
(ここ数日天気が良くないな。週末は豪快に降りそうだ)
目の前の光景を見て呑気にこんな事を考えているだなんて、慕ってくれている奴らには知られたくないかな。
俺だって腹の虫がおさまらないのだから仕方がない。
足元に転がる人達、────西の人間によってまた大切な人が傷付けられたのだから。
少々やり過ぎた感は否めないが後悔はしていない。
・・・何かが晴れる訳でもないが。
「た、たすけ、」
視線の先に居る男がこちらに向かって手を伸ばす。
素直にまだ喋れる事に感心する。
早く意識を失った方がいいだろうに、とも。
(助けて、か・・・)
「ごめんな。俺達今虫の居所が悪くてさ」
「・・・う"っ」
「そんな時に喧嘩を売ってきたんだ。恨むなら過去の自分に頼むな」
そもそも2人相手に15人以上で来る時点で道理なんてものを求める資格はないと思うが。
・・・まぁ、でも。そろそろ止めなきゃだよな。
今日はすぐに止まってくれるといいんだけど。
「朔夜ー今日はもうその辺にして帰ろう。煙草もそんなに吸って、体に良くないぞ」
「・・・俺の勝手だ」
路地裏の先へ呼びかければ辛うじて返事はしてくれるものの、拳を振り下ろすのを止める気は無いらしい。
黒い雲が空を覆い隠す中、路地裏には呻き声と何かを打ち付けるような音が響く。
(ここ数日天気が良くないな。週末は豪快に降りそうだ)
目の前の光景を見て呑気にこんな事を考えているだなんて、慕ってくれている奴らには知られたくないかな。
俺だって腹の虫がおさまらないのだから仕方がない。
足元に転がる人達、────西の人間によってまた大切な人が傷付けられたのだから。
少々やり過ぎた感は否めないが後悔はしていない。
・・・何かが晴れる訳でもないが。
「た、たすけ、」
視線の先に居る男がこちらに向かって手を伸ばす。
素直にまだ喋れる事に感心する。
早く意識を失った方がいいだろうに、とも。
(助けて、か・・・)
「ごめんな。俺達今虫の居所が悪くてさ」
「・・・う"っ」
「そんな時に喧嘩を売ってきたんだ。恨むなら過去の自分に頼むな」
そもそも2人相手に15人以上で来る時点で道理なんてものを求める資格はないと思うが。
・・・まぁ、でも。そろそろ止めなきゃだよな。
今日はすぐに止まってくれるといいんだけど。
「朔夜ー今日はもうその辺にして帰ろう。煙草もそんなに吸って、体に良くないぞ」
「・・・俺の勝手だ」
路地裏の先へ呼びかければ辛うじて返事はしてくれるものの、拳を振り下ろすのを止める気は無いらしい。



