偽りの恋


野生の狼の俺は、


ある失態点をみつける。


喧嘩っ早いに越した事はないが、


絞り出した悲鳴も聞き取れていない。


「一度も声絞り出せてねえじゃねーか」


無限耐性。


「俺に対して耐性つくの早くね?


もういいから俺のものになれよ──」


立花は臆病だった。愛に対して。注がれる抽出された


コーヒーカップの豆引きのごとく。気強で、苦渋な顔


一つ見せやしない──。