うまくいかない時、夢に出てくる師匠はどこへ行ったのだろう。早く会いたいです、師匠。
電話の鳴る音がしたのは、歯磨きをしている時だった。あくびをしながら急に電話が鳴ったものだから、口の中の泡を全部吹き出してしまった。
急いで何度かうがいをして電話をとった。電話をしてきたのは、警察官の山本桜花だ。
桜花とは六年ほど前から知り合いで、事件を解決する時によくお互い協力し合っている。今回もきっと何事件の依頼だろう。
「もしもし」
「あ、もしもし。先輩、山本です。それより大変です」
相変わらず先輩って、先輩になったことないし。それよりも珍しく焦ったような声、何か大事なことが起きたのかもしれない。
「ハサミ刺殺連続事件が復活しました」
まだ完全に目が覚めていない体が、完全に目覚めた気がした。いや、確実に目が覚めた。一瞬にして様々なことが蘇ってくる。
「ほんとに言ってる?詳しく聞かせて」
被害者は都内の会社員の大内一樹。男で二六才。
今朝六時頃に会社に向かっていた所、路地でハサミで殺されたらしい。もちろん目撃者もおらず、犯人は不明だ。
単にハサミで殺されただけでなく、スタンガンで眠らされてから殺されており、手の甲にはこの事件特有のマークが残されていたらしい。
世間にはマークのことを公開していなかったため、模倣犯ではないと考えたらしい。
そんな時に思い浮かんだのは師匠である板垣朋香様とその助手をしていて、今はイギリスで探偵をしている大西美澪。
五年前私とその三人で探偵事務所をしていた。脱走した猫を探した時だってあったし、警察が解決できなかった事件まで幅広く解決した。そんな師匠は私と出会うより、もっと前からいくつもの事件を解決しており、テレビに出たり、新聞に載ったりととても有名だった。
そんな私たちを襲ったのが、ハサミ刺殺連続事件だった。
犯人は一度スタンガンで気絶させてから、背中をハサミで刺し、最後に手の甲に特有のマークを描いて逃げるというやり方で、犯人は毎回防犯カメラがなく、人目のつかない場所で殺害を行っていた。
被害者もそれぞれで、殺される日に周期もなかったため、警察も犯人が全く分からず戸惑っていたし、焦っていた。あの事件のためにたくさんの警察官が使われたため、無視された事件もたくさんあったと聞く。
そんな夏の夕方に桜花から事務所に五人目の被害者が出た、と電話が来た。
それを聞いた師匠は事件現場へ走っていき、そのまま帰ってこなかった。それと同時にハサミ刺殺連続殺人事件も終わった。今も行方不明のままだ。
いなくなった師匠のことを知り、マスコミは大きく騒ぎ立てた。何度も何度も取材ばかりで仕事ができず、残った美澪と私はそれぞれ別れて仕事に励んだ。
別れてからもお互い師匠を探し続け、ハサミ事件の捜査をしている。
そして今、またハサミ刺殺連続殺人事件が復活したのだ。
「とりあえず美澪にも連絡してくれる?」
「美澪さんにもさっきご連絡しました。イギリスから急いでそちらに向かうとのことです」
「さすが。ありがとう。じゃあ桜花は一旦事務所集合で行けそう?」
「はい、多分大丈夫です。すぐ向かいますね」
私は美空にも連絡して事務所に時間よりも早く来てもらうことにした。
やっと師匠の居場所が分かるかもしれない。絶対に今度こそ私が解決する。
電話の鳴る音がしたのは、歯磨きをしている時だった。あくびをしながら急に電話が鳴ったものだから、口の中の泡を全部吹き出してしまった。
急いで何度かうがいをして電話をとった。電話をしてきたのは、警察官の山本桜花だ。
桜花とは六年ほど前から知り合いで、事件を解決する時によくお互い協力し合っている。今回もきっと何事件の依頼だろう。
「もしもし」
「あ、もしもし。先輩、山本です。それより大変です」
相変わらず先輩って、先輩になったことないし。それよりも珍しく焦ったような声、何か大事なことが起きたのかもしれない。
「ハサミ刺殺連続事件が復活しました」
まだ完全に目が覚めていない体が、完全に目覚めた気がした。いや、確実に目が覚めた。一瞬にして様々なことが蘇ってくる。
「ほんとに言ってる?詳しく聞かせて」
被害者は都内の会社員の大内一樹。男で二六才。
今朝六時頃に会社に向かっていた所、路地でハサミで殺されたらしい。もちろん目撃者もおらず、犯人は不明だ。
単にハサミで殺されただけでなく、スタンガンで眠らされてから殺されており、手の甲にはこの事件特有のマークが残されていたらしい。
世間にはマークのことを公開していなかったため、模倣犯ではないと考えたらしい。
そんな時に思い浮かんだのは師匠である板垣朋香様とその助手をしていて、今はイギリスで探偵をしている大西美澪。
五年前私とその三人で探偵事務所をしていた。脱走した猫を探した時だってあったし、警察が解決できなかった事件まで幅広く解決した。そんな師匠は私と出会うより、もっと前からいくつもの事件を解決しており、テレビに出たり、新聞に載ったりととても有名だった。
そんな私たちを襲ったのが、ハサミ刺殺連続事件だった。
犯人は一度スタンガンで気絶させてから、背中をハサミで刺し、最後に手の甲に特有のマークを描いて逃げるというやり方で、犯人は毎回防犯カメラがなく、人目のつかない場所で殺害を行っていた。
被害者もそれぞれで、殺される日に周期もなかったため、警察も犯人が全く分からず戸惑っていたし、焦っていた。あの事件のためにたくさんの警察官が使われたため、無視された事件もたくさんあったと聞く。
そんな夏の夕方に桜花から事務所に五人目の被害者が出た、と電話が来た。
それを聞いた師匠は事件現場へ走っていき、そのまま帰ってこなかった。それと同時にハサミ刺殺連続殺人事件も終わった。今も行方不明のままだ。
いなくなった師匠のことを知り、マスコミは大きく騒ぎ立てた。何度も何度も取材ばかりで仕事ができず、残った美澪と私はそれぞれ別れて仕事に励んだ。
別れてからもお互い師匠を探し続け、ハサミ事件の捜査をしている。
そして今、またハサミ刺殺連続殺人事件が復活したのだ。
「とりあえず美澪にも連絡してくれる?」
「美澪さんにもさっきご連絡しました。イギリスから急いでそちらに向かうとのことです」
「さすが。ありがとう。じゃあ桜花は一旦事務所集合で行けそう?」
「はい、多分大丈夫です。すぐ向かいますね」
私は美空にも連絡して事務所に時間よりも早く来てもらうことにした。
やっと師匠の居場所が分かるかもしれない。絶対に今度こそ私が解決する。



