君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの

そして飲み会当日、おそるおそるそのイタリアンバルってお店に行ったんだけど、とくに変な集まりでもなかった。

仕事の後輩で友人っていうひとで、凪くん。
凪くんのそばにいた結菜ちゃんって子の4人での飲み会だった。

今日ここに来る前にカラーチェンジしてきたという凪くんの髪の毛の色が、
「シルバーブルーきれいだよね、天使みたいでしょ」

って隣にいた結菜ちゃんがうっとり眺めてる。
「天使…?」
それって、天使の輪ができてるってこと?

ふいに結菜ちゃんがわたしとはるくんに聞いてきた
「ふたりはどんな関係なの?」
はるくんから聞いてないのか、わたしは今の状況をふたりに話した。

そしたら
「素敵!長い年月をかけて、探してた恋心のピース同士が今やっと再会できたんだ!」

ポエムっぽいことを言われてちょっとごめん、引いた

そしたらはるくんが
「いや、そんな美化したもんじゃねーし、単なる再会」
せっかくの結菜ちゃんの言葉をバッサリ?

「長い年月かけて老けたよな、お互い!」
と、わたしまで老けたことにされた。
そしたら
「遥希、なんかごちゃごちゃめんどくせ…」
って凪くんがぼそっと言った

「なにその謎の言い訳」
あーほんとめんどくせ、遥希めんどくっせー

凪くんがそういいながら席を立った。
「凪くん?」
結菜ちゃんが不安そうに凪くんを見上げてたけど
「すぐ戻るよ」
って行ってたぶんトイレかな?

そう思ったらわたしもトイレ行きたくなって席を立つ。

トイレから出てきたら、ちょうど扉の斜め前くらいにある長椅子に凪くんが座ってた。

「あ、ども」
わたしは凪くんに頭をさげて、みんなのところに戻ろうと思ったんだけど

「ね、ちょっと話そうよ」
って凪くんが、隣を軽くたたく。
「えと、ここで?」
そう言った瞬間、手を引かれた。