君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの

久しぶりに会った優芽と、あの頃にはなかったLINEの交換ができた

「遥希先輩、じゃなくて、はるくん!」
優芽からそう呼ばれてドキッとする。

「はるくん、遊んで」
あの頃のように懐いてくる優芽。

そろそろGWだし、距離を詰めるのにいいじゃんって思って、
「週末、仕事仲間と飲み会やるから来るか?」
と、本当はまだそんな予定もないのに言ってしまった。
「うん、行く!」

優芽のテンションはあの頃の再現?
無邪気そうに見えるけど、装ってんのかな?
まあでも、昔の友人に会うと途端に昔に戻るっていうし、あれと同じ感覚なんだろうと思った。

それから俺は凪に連絡をし、飲み会のセッティングを頼んだ

2人きりで飲んでもよかったが、理性を抑えきれる自信がなかった。

あの頃のノリって言ったって、優芽はちゃんと大人の女性になっていた。
体つきだって、あの頃とは違う。

無造作にまとめてた髪の毛だって、十分すぎるくらいの色っぽさがあった。

居酒屋の前で優芽と写真を撮ったとき
肩が触れそうなくらい近かった。
「もっとこっち寄って」
優芽が無邪気に寄せてくる。
…近い。

写真撮るだけでこんなに緊張するとか、あの頃の俺、想像もしてなかった。

そう、優芽の髪はきれいで、あの頃何度も触ってみたかった。
触れないまま終わった後悔。
また触れるかもしれないという期待。

合コンなんか行ってる場合じゃなかったんだ。

凪はしょうがねーなって言いつつ、結菜ちゃんの好きそうな、イタリアンバルを予約してくれた。