桜花転生奇譚

なんて会話をしていると、本屋に着く。

私と玲さんは本屋の引き戸を開けると、本屋に入った。



他にも玲さんと色々と回り、私たちが拠点に戻ってきたのは太陽が沈み始め、周りが暗くなりだした頃だった。

私は部屋に戻るために、屋敷の廊下を歩く。今日は、幸せな1日だった。

「優月ちゃん、おかえり」

廊下を歩いていると、ひかりちゃんに声をかけられる。

私がひかりちゃんの方を見ると、ひかりちゃんの前髪にはさっき会った時に付けていた、猫の形をした小さな飾りの付いた黄色の髪留めがまだあった。

「ただいま。その髪留め、かわいいね。よく似合ってるよ」

私がそう言うと、ひかりちゃんは「ありがとう」と少し照れくさそうに笑う。

「……これね、蒼さんからもらったんだ」

ひかりちゃんの頬が、赤く染まっていった。それを見て、私は気づく。

……もしかして……ひかりちゃん、蒼さんのことが好きなのかな。

「良かったじゃん!」

私は玲さんのことが好きで、ひかりちゃんは蒼さんのことが好き。そして、蒼さんはひかりちゃんのことが好きで。

……そして、玲さんは誰のことが好きなのだろう。玲さんの好きな人が、私だったらいいのに。

なんて、考えてしまう。

この恋は、これからどうなっていくんだろうか。