“見えない”私の永遠の相棒

「ねぇ、ユキ?」

「何?」

「この道よく来てたの?」


さっきの道よりも木が多い気がする。

木陰が多いなぁ。涼しい。


「うん、ほとんどこの道だった。

さっきのはね、1年生のころと…」

「と?」

「ほんの数回だけ。」


また、その笑顔。

あの道が、何かあるの?


「そこ曲がったら学校だよ。」

「あ…え、大きい。」

「中高一貫校だからね~。」

「あ、そういうこと。」


真っ白な校舎。

大きいなぁ。

あれ、ユキって…


「ユキは、何年生だったか覚えてるの?」

「高2だよ。

ソラと同い年~。」

「そっか…。」


そんなにっこにこで言われても…

だって、同い年の子が…。



そうだ、なんでユキは…


「ソラ?」

「え、何?」

「なんで幽霊になったのって思ったでしょ~」





「ふ、ふふっ。

ユキは私のことよくわかるね。」


頭の中バレてる?

心読まれてるのかも。



聞かせて、くれるのかな。


「…ソラ、私別に自殺じゃないよ。」


あーぁ、またその笑顔。

苦しいなぁ。なんでだろう。



ユキは口を開いて、一瞬飲み込んだ。

そして、また口を開いた。


「…思い出したんだ。」


何を?全部?

聞きたかった。でも、声が出なかった。


「悔い、以外ね。」


そう言ってユキは足元を見る。

影は、私のだけ。

ユキの影はない。


「ユキ…。」


どうしようもなく、それが私にはつらかった。