“見えない”私の永遠の相棒

遊びつくした。

明日の夜には帰りの新幹線乗らないといけないんだ。



明日中に、ユキの悔いを…


「ソラ!」

「なに?」

「夕焼け綺麗だよ~!」

「!ほんとだ。」


東京にも、こんな開けた場所あったんだ。



優璃ねぇの家の近くに戻ってきてから、少し坂の上にある小さな公園に来た。



「ソラ?」

「ん?」

「私ね、ソラに話してなかったけど。」

「…?」


なんだろう?

急だなぁ。


「私もね、1人だったんだよ?」

「え?」

「友達いないわけじゃないけど、ソラみたいに仲良く一緒に遊びに行くような子は、

いなかったんだ。」

「そう、なんだ。」


知らなかった。

…知らないの、当たり前か。


「急だね。」

「…!」


その瞬間、ほんのりユキの瞳が揺れた。


「?どうしたの?」

「…私、悔い…わかっちゃったかも…。」


嬉しそうに私を見たあと、その瞳は寂しそうに揺れた。


「…。」


…あぁ、そっか。


諦めと、まだ揺らめく覚悟。

…意を決して、私は聞いた。


「なんだったの?」

「…仲いい子を作って、

生前できなかった、たくさん遊ぶってこと!」


嬉しそうに、でもどこか苦しそうに…そういって…。


「叶っちゃった。」


ユキは、そう…少し切なそうに笑った。


「…」


私の呼吸音だけが耳に届く。

夕陽は、私たちを置いて…少しずつ、沈んでいく。



その中、溢れた…ユキの悲しそうな声。


「でも…でも私バカだなぁ…。」


そう言って悲しそうに顔を歪める。


「こんな仲いい子、作っちゃったら…

逆に未練だよ~。」


声は、いつものトーンなのに。

これまで見たことないほど、表情は切なかった。



また、初めて。


「…っ。」


…なんて、言おう。

引き止めちゃいけないことだけは、なんとなくわかる。


「未練、残ったら…私東京来た意味…なくなっちゃうじゃん…。」


絞りだした声は…震えている。


「…ソラ?」

「なに?」

「…ずーっと、そばにいるからね。」

「…約束ね?」



ユキは嬉しそうに笑った。



ずーっと



“相棒”