“見えない”私の永遠の相棒

気づけばユキは止まっていて、数歩分遅れて私が隣につく。



ユキの視線は下がっていて、表情は読めない。

ただ、見つめる先を見て…



私の呼吸は、思わず止まった。



知ってしまった、もう逃げられない現実。

ユキ…。



名前を呼びたくても出ない声。

隣にいるのを確認したい。

体温がない、気配がない。



まるで…たった一人、ここに立っているよう。



頭が真っ白になる…。

まっすぐ立っているのかすら、もう私にはわからない。



「…ソラ。」


耳に届いた、ユキの柔らかい声。

それが、私を現実に引き戻す。


「ユ、キ…。」

「これが、私の過去。」



―重たく響くブレーキ音。



視界が一瞬揺れる。



―重い何かとぶつかる鈍い音。



反射で目を瞑る。



―空気を切り裂くような甲高い悲鳴。



すべての感覚が抜ける。



―真っ黒なそこに広がる真っ赤な液体。



もう、何も考えられない。

…。



―私の目の前には、色鮮やかな花束。


「…私…。」


優しい、柔らかい目で見つめられる。

私は、一体どうすればいいんだろう。



…そうだ、私は、ユキの過去を知って…どうしたかったんだろう。