乃々の貸別荘の話





 キーホルダーは、カラフルなので下へ落ちていれば目立つはずだったが、入口まで戻っても見当たらなかった。

 乃々は下を向いてあちこち探したが、諦めて、ひまわり畑を戻った。







 ────また、同じ道を来たような気がする。








 乃々は、元来た道を来たつもりだったが、進んだ先に蒼空や母親の姿はなかった。


 周りを見回そうとしても、乃々より背が高いひまわりに遮られて、今居る場所以外見えない。


 ひまわりは列になって並んで沢山咲いていて、一人きりで見るとなんだか責められている気がした。


 仕方なく入口に戻ろうと走ると、今度は入口が見当たらなかった。