乃々の貸別荘の話






 蒼空は博物館を出るまで、乃々の手を離さなかった。

 博物館を出ると日差しが暑くて、乃々はできればもう一回建物に戻りたい様な気がした。

 母親達は車の中にエアコンを効かせて待っていた。


「どうだった?」


 笑顔の蒼空の母親に、蒼空が応えた。



「まあまあ。面白かったよ」

「買い物どうだった?」



 乃々が聞いた。


「バッチリよ」


 母親が言った。