乃々の貸別荘の話





 玄関ホールに入ると足音がして、蒼空がリビングから出て来た。



「おかえり。」



 蒼空が言った。




「どこ行ってたの?。出掛ける時は先に言えよな。」

「ポスト。手紙出しに」




 乃々が応えた。

 蒼空が言った。



「庭にハンモックがあるからこれから見に行ってくる。」



 乃々が靴を脱ごうとすると蒼空は裸足に青いビーサンを突っかけて、乃々の前に立った。



「お前も行くの。」


 
 乃々と蒼空はドアを開けて玄関から外へ出た。