猛攻する犬系後輩に抗えない



休部の筈の窓が開いてる──


誰か演奏してる──?


音色はトランペットだ──。



音を聞くだけで楽器が分かるくらい成長した。
誰か褒め──


飛び込んできた景色とは



色鮮やかに発光された太陽、オーロラ?のような現象と
太陽の影になってみえないけど聞いたことある後輩の声が降りかかってきた──



「そんなに眩しいですか」


おかしそうに笑う彼。窓を施錠しカーテンをしまう。


いつものアンニュイな顔に戻ってきた。


あんまり関わったことない子なんだけど……


パート練習も全く別。


近寄ってみると輪郭線が捉えられ


髪は猫っ気。気怠気な私が話しかけると──



「先輩危ないっ」


床を見ると楽譜のようなものがずらり。


抱き止められる。



「フフッ、先輩ってドジも踏むんですね」


甘ったるい声が響く。


「あ……。ごめん。楽譜踏んじゃった……」


休部の日まで迷惑かけてとんだ悪戯だろう。


距離を置くと


「ごめんね」と言い逃散しようとすると


腕を引っ張られ──


耳元で「ありがとうございます、先輩のおかげで新曲


つくれそうです──」


「新曲?」


衝立に楽譜があり、バツ印やら一拍置くやらサインしていく──。


気づいたことないけどアグレッシブよね。先輩の腕引っ張って。



胸中に囲まれるとか──。



整った顔立ちにドクンと胸が高鳴る──。



楽器が邪魔とか思わないのかな。



二人だけの空間──。



顔が真っ赤になり、うんともすんとも言えなくなる。



「よかったら腰掛けて新曲聴いてください」



素直に応じ席に座る。



「タイトルは──俄か」