この恋は模倣でしかない──と勘違いしそうに
なった翌朝──
机にへばりついてる私の姿が。
ノートにはぎっしり英単語の訳が書かれている。
涙を拭い時計を見ると八時──。
学校登校時間をとっくに過ぎていた──。
遅い時間まで単語帳と睨めっこしてたからだ──
と、振り返る。
待ち合わせ場所に憂太君は怒ってるよりも心配に近い表情で、
「大丈夫?」
「朝まで寝坊してただけだからっ!それより一緒に怒られるね!こんな時間に最寄り駅に着いてたら……」
「先輩。豪快に言いますけど髪の毛セットしました?
あと部活用のバッグ持ってないです」
言われた通り、部屋にあった学生鞄を手に取り、
外へ駆け出す勢いで来たからか、部活用の鞄を
忘れていた。
すごく焦っていたんだと思う。
こんな羽目になったのは憂太君との距離感のせいだとは気づけずに、
「一旦恋愛において休息期間を持ちましょうか──。
僕が速めすぎちゃったお陰で先輩息するの忘れてるみたいですし──」
そんな必死だった!?
と手鏡を持ちずつ、髪のハネを直す。
恋愛の休息期間。
その間彼は女子の中で盛り上がる萌えセリフを吐かされ
彼女がいる手前バックハグなんてセリフ付きシーンで演劇会が行われていた──。
「こうやって女子と群れると先輩の勉強と乖離して辛さ忘れられるんです──」
「でも私以外といちゃつくのは……」
「あれはあくまで演劇会です、気になさらず勉強に固執していてください」
"固執"
そうか、彼からはそうみえたんだ──。


