三限の休み時間、
行こうか悩んだ挙句、行かない選択肢は無責任すぎるかなと思い、
人通りが激しくなったので踊り場から
屋上へ。
「先輩、気づいてますか……?」
距離を置いて話を振ってくれてることだろうか──。
「気づいてるなら僕から目を離さないでください
──」
くるりと振り返るとまっすぐな視線とぶつかる。
名前呼びといい、顔を合わせといい、
ヒートアップしていく熱がジリリ頬を焦がす。
「焦点あいましたね」
「私からついでに質問いい?」
緊張で固まる後輩憂太君。
「どうして私なの」
素朴な質問だった。
「真っ向から大事な話話せるとしたら
なるだけです」
ニックネームでもつけてくれれば胸の高鳴りは収まるかもというのに、
屋上に居るのに重く響いてくる。
「分かった、入試の勉強があるから四限はお預けね──」


