私は山村 花。
園芸委員です。
植物が大好きです。
特に・・

雑草が。

だから私は雑草を抜きません。
私も雑草になりたい。
「ねぇ・・・。」
「ふぇぇ!!?」
突然呼ばれたので変な声が出た。
「君ってさぁ、なんでいっつも雑草なんか眺めてんの?」
私に話しかけてきたのは学年一のモテ男川村 竜。
「わたし・・・」
「ん?」
「雑草が好きだから。」
「・・・。」
私はひかれるのを覚悟で言った。
「ふぅーん。変わった子だね。」
ほら。ひかれた。
「でも、雑草可愛いかも。」
「え?」
「でも、なんで好きなの?」
「・・。」
変な人。
「雑草は、強いから。人に踏まれても、めげずに生きて・・。」
「あぁ~そうかもね。」
「うん。」
「あのさぁ、山村さんってそんな雑草好きなの?」
「うーーん・・・。」
「おれのことは…」
「へ???」
「オレのことはそれ以上に好きになることはない?」


は?


私の頭は混乱中。


「無理?」



ドキドキどきドキドキどき




「なれるかも・・・」