オレ(神尾 卓人)の前に現れた一人の女の子。
女の子が苦手だったオレがその女の子を初めて見て、ドキドキしてしまった。
なぜだか分からなかった。
なぜ、オレがあの子に一目惚れしたのか。
「どけよ。」
「嫌よ。」
「はぁ!?女のくせに気ぃつえぇ。」
「やさしくない男はモテないよ。」
女の子はオレの横を通って向かったのはオレの高校の真横にある女子高だった。
「なんだあいつ・・。」
オレはドキドキしたことに動揺しながらも自分の高校に入って行った。
土間に着いた瞬間数人の女子に囲まれ腕つかまれ体育館裏に連れてかれた。
「ちょっちょ・・・」
「神尾君ってなんで彼女作んないの!?」
「はぁ!女子嫌いだからだよ!」
「なんっで!!もったいないよ!!」
「キモいんだよ!!しつこいとことか(怒」
「ひどぃ・・。諦めろって言うの。」
最初っから言ってんのに・・・。
「じゃぁ・・最後に・・・


キスして!!!」

「正気?」
まぬけな声が出た。
 ガシッ
4人がかりで腕をつかまれ身動きが取れなかった。

「何してんのよ!!」

女子高の制服を着た女の子。
さっき見た女の子。

一目惚れした女の子。

「それ、私の彼氏なんだからちょっかいかけないでくれる!?」
「え・・・。あの人ってさ・・・ヤバくない・・・。」
女たちは逃げて行った。
「さっきの。サンキュー」
「いいよ。べつに。」
「なんで?ここに居んの??だいたい女たちはなんで逃げてったの?」
「あぁ、私この学校の校長の孫なの。」
「まじかよ!?」
「たいしたことないよ。」
「で?なぜここに居んの?」
「・・・。」
「いえよ!!」
「あんたの事見てたから!」
「え・・。」
「好きだから!!!」
オレの胸は激しく動いた。
そして体が動いて
彼女を抱きしめた。
「え・・?ちょ・・・。」
「オレも好きかも。」
「え・・・・。」


さっき会った一人の女の子がオレの運命の女の子だった。