余所者-よそもの-


「起きて」


息苦しさに目を覚ますと、すぐ傍にユキが居る。
何度も瞬きをした。

考えてもわかんない。

どうしてこの人、私の鼻をつまんでるの。


「……おはろうほらいまふ」

私の鼻呼吸を遮っていた右手がパッと離れた。


「え、何やってくれてるんですか」

「起こしても起こしても起きないから」


もっと他に起こし方があったと思う!
おかげで悪い夢を見たじゃないか。


じっと睨みつけると、コンビニ袋を押し付けられる。


「食って支度して。15分で出るよ」


ずっしりと重たい袋の中身はお弁当や飲み物。

どこに行くんだろう?って思ったけれど、残り時間の少なさに考える暇はなく。
急いで支度をする他なかった。