余所者-よそもの-


真っ暗闇の中、ぺたぺたと裸足で歩いていた。

どこに行くんだろう。
でも、前に進む足は止めちゃいけない気がする。

するとぽわん、と浮かんだ唇で、視界はいっぱいになった。
顔は見えない。

でもこの形の唇を私はよく知っている。


「殺してやる」


彼だ。

「殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる」

何度も繰り返すと、やがて大きく口が開き、ぱくりと私を食べた。


食べられると、今度は顔がよく見えた。
やっぱり彼だ。

私が心底憎いって顔をしながら、きりきりと首を締めてくる。

どうしてそんなに怒ってるの。


苦しい、息ができない、止めて。