余所者-よそもの-

あそこまで容姿が整ってるんだ、さぞ女にはモテることだろう。

女の裸なんて飽きるくらいに見てきたんだ。


……にしてもさ?
おかしくない?

初対面の女の裸を見る?普通。


顔さえ良ければ何してもいいって思ってるんだきっと。

何をしても許されてきたからあんな非常識なことを平然とやってのけたんだ。


信じられない。


一言言ってやろうかな、なんて考えながら、ユキからもらった服を着てバスルームを出た。


だけどユキが居ない。

リビングで少し待ったけれど、物音もしないし人の気配がない。


他の部屋に探しに行くという選択肢はなかった。
また雪崩れを起こすかもしれないと思ったから。


……眠い。
どこかに身体を放り出して、大の字になって眠りたい。


足の踏み場がないリビングでしばらく棒立ちになっているけれど、もう限界かも。


横になれる場所は1つしか見当たらなかった。

積み上がった洋服の土台になっている立派なソファ。


ふう、と覚悟を決めた。


「てぇぇぇい…!」


私はブルドーザーになって、洋服たちを床に一掃。
お目見えしたソファの上にごろんと横になった。

ソファの下に追いやった洋服たちはあとでユキに謝るとして。


一度目を閉じてしまえば、吸い込まれるように眠りに落ちた。