余所者-よそもの-


「え?」


シャカシャカシャカシャカ。

歯を磨くユキと目が合う。


あまりに平然とした顔をしているものだから、前を隠すのが遅れた。


え、え、え?
なんで入ってくんの?
なんで普通の顔してんの?

なんで普通に歯磨きを終えてんの?
なんで普通に口をすすいでんの?


タオルで口を拭うと、ユキはまたこちらに向き直る。


「ちょっと…、出て行ってもらえませんっ」


慌てる私もなんのその。


「古い痣から新しい痣……おまけに根性焼きとは。女にしては気合の入った身体だな」


ユキはそう感想を述べてから、静かに脱衣所を出た。