余所者-よそもの-


コンビニからユキの自宅はすぐだった。

マンションの地下スペースに車を停めて、エントランスからエレベーターに乗り込み、慣れた手つきで最上階のボタンを押す。


ユキの自宅は高級そうなタワーマンションだった。
内装は豪華で、多分新しいと思う。

やっぱりお金持ちなんだ。


エレベーターを降り、廊下を少し歩くと扉の前で足を止め、カードキーでロックを解除。

「どうぞ」とドアを開けたまま、入室を促すユキに私は「あの、」と足を止めた。


「わたし、足が汚くて……」

AnBarでスリッパは借りてきたけど、それまではずっとストッキング一枚の足元で、ほぼ土足。

こんなキレイなマンションに、こんな足で上がるのは申し訳ない。


「気にしなくていいんじゃない?」


けれどユキはどうでもいいようにして中に入っていくから、大人しく後に続いて玄関を覗くと、そこに広がる景色に言葉を失う。


汚れた足の裏なんて気にしなくていい。
ホントそれ。

思い出した。


「汚な……」