余所者-よそもの-

「じゃーな、カナコ」

「ありがとうございました」


欠伸をしながら「眠い」と言った潤の一声で解散。

AnBarを出たところで潤とサンコンと別れ、私は彼らと逆の道を歩くユキについて歩く。


「………」

「………」


潤が居ないと不安。
気まずい。

ユキはもともと話さないタイプなのだろうか。

それとも、私だから話してくれないのかな。


ただ無言で雪を踏みしめる音だけが響いて、5分くらい経っただろうか。

AnBarのある細い通りを抜けた先、到着したパーキングにユキの車があった。


車に乗り込んだユキに合わせて乗車して、あ、と気が付いた。


さっきAnBarに入る前に私を置いて行ったこと。
ここに車を停めに来てたんだ。

たしかにあそこは車一台通るのがやっとの細い路地。
たとえ多少の時間でも店前に車を停車させておくことは難しい。

それならそうと言ってくれればいいのに。