余所者-よそもの-


バーカウンターの先。
用意をしてもらっていた酒瓶を手にとって扉を開けると、更衣室と事務所を兼ねたような小さな空間があった。

さらにその奥には物置のようなスペースと鉄骨でできた簡易階段が掛けてある。


「ここ。先上がって。階段小さいから気を付けてね」


手すりを掴みながらゆっくりと上がっていく。
足をかけるたびにギシギシと音を響かせる階段はどうも頼りない。


「……え」


階段を上がってすぐ。
開いた口が塞がらない。


「あのね、これね、一応部屋だから。狭く見えるかもしれないけど片付けてみ?結構素敵なスペースだぜ」


目の前に広がる景色に呆然とした。


「ゴミ屋敷……」

いわゆる屋根裏部屋。

そこはどんな広さかなんてわからないくらいに物で溢れていた。

足の踏み場なんてない。
散らかってるとかそんな次元でもない。

物が積み上がってる。