その日は朝から空がどんよりと黒かった。 降るんじゃないかと思ってはいたが、果たして雨は5時間目に本降りになった。 窓の外を見やると、激しい雨で、建物まで流されそうな凄い勢い。 雨が悪いことを流してくれると信じては居るが、こういう雨じゃ良いことまで流されてしまいそうだ。 六時間目とホームルームが終わると、敬はいつものように、一足先に教室を出た。 こんな日に一緒に帰っても仕方ない、と思いながら、私は傘を開いて昇降口を出た。