オレンジじゃない夕方





 帰りのホームルームを使って、3学期の係決めがあった。
 宇多先生を前に生徒達は席について、黒板に書かれた希望の係に手を挙げていた。


 教科係でこき使われてうんざりしていたので、私は仕事の少ない図書委員に立候補しようとしていた。


「次、図書委員、女子」


 手をあげたのはラッキーなことに私だけだった。いつも図書委員に立候補するクラスメートが、風邪で休んでいたからだ。

 女子の図書委員は私に決まった。


「次、男子」


 黙っていると隣で敬がすっと手をあげた。

 立候補者が少なかったので、男子の図書委員は敬に決まった。
 
 黒板の図書委員の文字の下に先生の白いチョークで名前が書かれるのを、机の上に腕を組んで見ていた。