「……あなたは、何なんですか」
この人の言動は矛盾してる。
殺してやるって言ってきたくせに
私がケガをすれば、手当てをしたり
心が沈んだ時には
いたわるように頭を撫でたり
寄り添うように言葉を寄越したり
殺そうとしている相手に向かって
お前がいるから寂しくはない、なんて
笑いかけてくる。
「殺す人間に、そういう事を言わないで下さい
変に優しくしないで下さい」
余計なことは考えず、感じず
ただ静かに、終わりたいのに
この人といると
泣きたくなったり、熱くなったり
穏やかになったり、イライラしたり
この人が見せる表情や、口にする言葉に
心が揺さぶられて
平静ではいられなくなる。
……そういうものから離れたくて
死ぬことを選んだのに
そのために
この人の提案に頷いたのに
他でもない、この人が
なによりも、私の心を掻き乱す。
こんなの……本末転倒だ。
「…」
これ以上ここにいたら
癇癪を起こしてしまいそうだった。
一刻も早く
この人から離れたかった。
「……帰ります」
榊が何か言葉を口にする前に
私は、足早にその場を後にした。
この人の言動は矛盾してる。
殺してやるって言ってきたくせに
私がケガをすれば、手当てをしたり
心が沈んだ時には
いたわるように頭を撫でたり
寄り添うように言葉を寄越したり
殺そうとしている相手に向かって
お前がいるから寂しくはない、なんて
笑いかけてくる。
「殺す人間に、そういう事を言わないで下さい
変に優しくしないで下さい」
余計なことは考えず、感じず
ただ静かに、終わりたいのに
この人といると
泣きたくなったり、熱くなったり
穏やかになったり、イライラしたり
この人が見せる表情や、口にする言葉に
心が揺さぶられて
平静ではいられなくなる。
……そういうものから離れたくて
死ぬことを選んだのに
そのために
この人の提案に頷いたのに
他でもない、この人が
なによりも、私の心を掻き乱す。
こんなの……本末転倒だ。
「…」
これ以上ここにいたら
癇癪を起こしてしまいそうだった。
一刻も早く
この人から離れたかった。
「……帰ります」
榊が何か言葉を口にする前に
私は、足早にその場を後にした。


