手に負えなくなって
他人からも、自分からも、逃げてしまった。
「…」
思考も感情も
ぐちゃぐちゃになってる自分を
解ってもらえたのが嬉しくて
そんな自分を知られたのが
情けなくて、恥ずかしくて
まわりの人のように
うまく生きられない自分が
改めて、嫌になって
涙が、込み上げてくる。
榊に見られないように、慌てて顔を隠した。
泣きたい。
泣いてしまいたい。
だけど、今、泣いてしまったら
きっと、止められなくなる。
解ってくれた
この人にならと、感情をぶつけてしまう。
「なぁ、佐奈
お前は、生きたくはないのか?」
唇を噛んで、必死に涙をこらえる私に
いつもより静かな声で、問いかけてくる榊。
「……………生きたく、ないです…」
「少しも?」
「…………………はい」
死にたいわけじゃない。
ただ、生きていくのが、もう怖い。
どう生きていけばいいのか、分からない。
死ぬのは怖い。痛みは怖い。
でも、もう疲れた。
だから、もう
楽になりたい、終わらせたい。
「そうか」
震える声で答えた私に、短く返して
榊はイヤリングをくれたあの夜と同じように
私の頭を撫でた。
殺意なんて、まるで感じない手つき。
「よしよし」
小さな子をあやすように私の頭を撫で続ける。
その優しい手つきと
腕の中に広がる優しい香りは
まるで、鎮静剤ように
波立っていた私の心を静めていく。
………あ、れ…?
ふっと、心が緩んだせいか
急に眠気に襲われて、まぶたが重くなる。
「少し寝ろ」
そんな榊の言葉を最後に
私は、そのまま意識を手放した。
他人からも、自分からも、逃げてしまった。
「…」
思考も感情も
ぐちゃぐちゃになってる自分を
解ってもらえたのが嬉しくて
そんな自分を知られたのが
情けなくて、恥ずかしくて
まわりの人のように
うまく生きられない自分が
改めて、嫌になって
涙が、込み上げてくる。
榊に見られないように、慌てて顔を隠した。
泣きたい。
泣いてしまいたい。
だけど、今、泣いてしまったら
きっと、止められなくなる。
解ってくれた
この人にならと、感情をぶつけてしまう。
「なぁ、佐奈
お前は、生きたくはないのか?」
唇を噛んで、必死に涙をこらえる私に
いつもより静かな声で、問いかけてくる榊。
「……………生きたく、ないです…」
「少しも?」
「…………………はい」
死にたいわけじゃない。
ただ、生きていくのが、もう怖い。
どう生きていけばいいのか、分からない。
死ぬのは怖い。痛みは怖い。
でも、もう疲れた。
だから、もう
楽になりたい、終わらせたい。
「そうか」
震える声で答えた私に、短く返して
榊はイヤリングをくれたあの夜と同じように
私の頭を撫でた。
殺意なんて、まるで感じない手つき。
「よしよし」
小さな子をあやすように私の頭を撫で続ける。
その優しい手つきと
腕の中に広がる優しい香りは
まるで、鎮静剤ように
波立っていた私の心を静めていく。
………あ、れ…?
ふっと、心が緩んだせいか
急に眠気に襲われて、まぶたが重くなる。
「少し寝ろ」
そんな榊の言葉を最後に
私は、そのまま意識を手放した。


