私のかみさま(改訂版)

「よし」



声と共に、その香りが離れていく。


少し名残惜しさを感じながら
その人を見上げれば

その人は、そんな私を見て、柔らかく目を細めた。



「似合うな」

「……ありがとうございます」



それ以外の言葉が見付からなくて、私は俯いた。


同時に


ぽんっと、頭の上にあたたかい感触。



頭を撫でられていることに気づいて
私は目を丸くする。



「その耳飾りには
まじないがかかっていてな」



その手付きは
手当てをしてくれた時と同じで


とても優しくて



「お前が心安らかにいられるようにと」




……とても、大声で泣き叫びたくなった。