天才と天才

うわぁ…さすがに眠い。

《お昼》
「まぁた寝てたでしょ!授業」

同じクラスの結愛が私の席に来て机に手をついて怒る。

「だあって〜眠いんだもん」
「とにかくご飯食べよ」

手に持っていたお弁当袋を机に置き椅子を持ってくる。

「いえーい、お昼〜」私もバックからお弁当を出す。お昼を食べようとした時廊下や教室内がうるさくなった。
「「きゃーーーーーー」」
私たち2人は同時に廊下を見て結愛は顔を顰めながら
「うわ、うるさ…」
「ね、なんふあろうね」
「口に入れて喋らないの」
「ふぁーい」

にしてもなんの騒ぎなんだろ。虫でも出たのかな。そう疑問に思っていた時その答えはすぐにわかった。

「ねぇ獅童いる?」

クラスの前のドアから顔を出したのは柔道部部長の山本先輩だ。
どしたんだろと私は騒ぎの原因が自分のせいだと考えず、優雅にお弁当のサンドイッチを頬張っていた。
「ふぁーいここふぇーす」その場で手を上げながら言うと。


「お、いたいた。獅童ちょっといいか〜?」
「はーい!結愛呼ばれたからちょっと行ってくる」
「行ってらっしゃい」


結愛に伝えたあと私は口にサンドイッチを加えて山本先輩のところに向かった。
「なんふえしょふうか」サンドイッチを口に頬張りながら聞くと、山本先輩はクスリと笑いながら「ゆっくりでいいよ」と言ってくれる。相変わらず優しいなぁ山本先輩。

よし!
「食べ終わりました!」

そう言うと山本先輩はスマホを閉じてポケットにしまい、
「じゃあ移動しよっか」
「え、移動するんですか!?」

移動するとは、思わず驚いてしまう。
「人多いし交通の邪魔だしね」

なるほど!じゃあもうひとつサンドイッチ持ってくれば良かった...。まあ悔やんでも仕方がない!
「了解です!」その場で敬礼をする。



中庭に移動する時も山本先輩は人気が凄かった。廊下を通るたび色んな人に声をかけられ、一人一人挨拶をする。そうゆう人だからみんな尊敬するんだろうな。目的の中庭の隅に着いたところで本題に入る。


「で、先輩話ってなんですか...」
「あーそうそう、今日放課後の部活でトーナメントするんだけど、獅童も来るかなって」

放課後か…放課後はな…


「すみませんめーっちゃ行きたいんですけど放課後は用事があって...」
「誘ってもらったのにすみません...。」

頭を下げながら謝る。行きたかった...トーナメント...だけど放課後は忙しいんだよね...。

「そっか。いいよ謝らなくて急に言ってのこっちだし」
「すみません、もう少し早く言ってもらえれば何とかなったんですけどね…」
「じゃあ次からは早く言うわ」
「ありがとうございます!」



山本先輩とわかれたあと教室に帰る時廊下で声をかけられた。
「おい」
振り返ると声をかけてきたのは新だった。
「ん?何」
「今日が何の日かちゃんと覚えてるだろうな」
新のその言葉にハッとする。あー…完全に忘れてた…。だけど覚えてないと言うと面倒なことになるので覚えてたと嘘をつく。

「覚えてるよ」

「嘘つけ、忘れてただろ」

「覚えてたし!」
てかこいついつも教室から出ないくせに急に何!?

「で?要はそれだけ?私お昼まだ食べ終わってないんだけど」
「食いしん坊のお前がまだ食べてないんだ。珍しいこともあんだな

食いしん坊って相変わらず一言多い。新の言葉にイライラしながら

「先輩に呼ばれてたの!!もういい??お腹すいたんだけど!!」
「あーもう行っていいよ」

は....なんなんこいつ…。はぁ教室帰ってご飯食べよ...。早く放課後にならないかな〜
なんて考えながら教室に入る。