水溜りの虹


先生が病室に入ってくるのが分かる。


「臼井沙織ーー……」


「へな、ふぁい!!」


変な声が出た。先生のせいだ。


引き出しからラブレターを取り出し


授ける。


「これしか手段がなくて


申し訳ありません……」



一通り目を通した先生は


「沙織ちゃん、こっち向いて」


俯く私に優しい声で


凌ぐ先生。



そちらを向くと看護師が後ろに居たーー。



「へ、返事はいつでもいいので!」



バレちゃいけない。


「え?この場で今すぐ言っても大丈夫なんだけど、
ねぇ?」



と後ろを振り向き相槌をうつ看護師。