水溜りの虹


「お願い、先生に渡さないで。


私が先生の彼女だからーー」



そう言うと面白気に話す彼女。



「あの人の彼女なの?ありえないよ」


「強気でいられるんだったらなんであの時
渡さなかったの」


詰まるところ、そう聞くと



「いやだって、わたしだって女の子だもの。


先生の機嫌に合わせなきゃ成り立たないでしょ?」



そうか。だから先生は機嫌悪い振りをみせたのか。



一抹の不安はとりはらわれた。