『妹は家事の一つもできないから、私が傍にいないと、家のことが回らないのよ。姉妹二人暮らしでしょう? 近所付き合いだって大切なのに、人見知りだから、全部私がやっているの。本当、大変なのよ~』
お姉ちゃんの学費も家賃も、家事だってすべて私がこなしてきた。だから近所付き合いまでは手が回らなくて……外でお姉ちゃんが、そんな嘘を言っていることを知らなかったのだ。
皆、お姉ちゃんの嘘に騙され、知らない間にできの悪い妹にされていたと知った時は、もう手遅れだった。
仕事の時間がそれぞれ違うことを利用され、私が仕事に行っている間に、平然と悪評を流す姉。覆す材料も、弁解する気力もない私には、成す術がなかった。
何度と繰り返される姉の所業に、私は流すことでしか自分の心を保てなかったのだ。流して流して、知らない間に傷ついたとしても、また流れていく。
そんな私に園子夫人は、『見えない刃物で心をズタズタにすることはない』と言ってくれた。まるで私のボロボロになった心を見透かされたような気分だった。
お姉ちゃんの学費も家賃も、家事だってすべて私がこなしてきた。だから近所付き合いまでは手が回らなくて……外でお姉ちゃんが、そんな嘘を言っていることを知らなかったのだ。
皆、お姉ちゃんの嘘に騙され、知らない間にできの悪い妹にされていたと知った時は、もう手遅れだった。
仕事の時間がそれぞれ違うことを利用され、私が仕事に行っている間に、平然と悪評を流す姉。覆す材料も、弁解する気力もない私には、成す術がなかった。
何度と繰り返される姉の所業に、私は流すことでしか自分の心を保てなかったのだ。流して流して、知らない間に傷ついたとしても、また流れていく。
そんな私に園子夫人は、『見えない刃物で心をズタズタにすることはない』と言ってくれた。まるで私のボロボロになった心を見透かされたような気分だった。



