理由は簡単だ。尚史さんが事故に関与していたことを知った私が、逃げ出すのではないか、と危惧をしているのだろう。もしくは姉の元へ行くのではないか、と。
そんなことはしないって、姉が帰ったあの日、言ったと思うんだけどな。言葉は違うけど、『尚史さんがいてくれるだけで十分、戦える』『私に支えさせて』というのは、一緒にいるってことでしょう?
リハビリに行かせたくないほど、私のことが信用できないの?
「違う。俺が言っているのは、そういう意味じゃない」
「じゃ、どういう意味なの?」
「……芳口病院には、一ノ瀬姉がいるだろう。それに今は、院内がゴタゴタしているから、あまり近寄るのは危ないというか――……」
ごにょごにょと言い訳を並べ立てる、尚史さんの気持ちも理解できる。私が逆の立場だったら、同じことをしていたと思うからだ。
だけど私には、院内に強い味方がいることを忘れていませんか?
「尚史さん。園子夫人と連絡取れる?」
「院長夫人……はダメだ」
「どうして? 今回の件で、だいぶ憔悴しているんじゃないの? 私、「気にしていないです」って伝えたいんだけど」
そんなことはしないって、姉が帰ったあの日、言ったと思うんだけどな。言葉は違うけど、『尚史さんがいてくれるだけで十分、戦える』『私に支えさせて』というのは、一緒にいるってことでしょう?
リハビリに行かせたくないほど、私のことが信用できないの?
「違う。俺が言っているのは、そういう意味じゃない」
「じゃ、どういう意味なの?」
「……芳口病院には、一ノ瀬姉がいるだろう。それに今は、院内がゴタゴタしているから、あまり近寄るのは危ないというか――……」
ごにょごにょと言い訳を並べ立てる、尚史さんの気持ちも理解できる。私が逆の立場だったら、同じことをしていたと思うからだ。
だけど私には、院内に強い味方がいることを忘れていませんか?
「尚史さん。園子夫人と連絡取れる?」
「院長夫人……はダメだ」
「どうして? 今回の件で、だいぶ憔悴しているんじゃないの? 私、「気にしていないです」って伝えたいんだけど」



