「まさか退院と同時に同棲なんてね。ビックリしたわ。でも琴美さんと二人だと、確かに色々と不便かもしれないわね。まぁその点は、尚史くんとなら安心だわ」
病院の出入り口で、私を見送りに来ていた園子夫人が、隣にいる岡先生に向かってニコリと微笑んだ。
「松葉杖で仕事へ行くのは大変だし、危ないものね」
「はい。だからそこは心配には及びません。車で送迎しますから」
「あとは日常生活も、しっかりサポートしてあげてね。お風呂とか一人で入るのも大変でしょうから」
そ、園子夫人!?
思わず松葉杖を落としそうになった。そのぐらつく体を岡先生が、逞しい腕で咄嗟に支えてくれる。
岡先生は医者なのだから当然の行為ではあるのだけれど、恋人だと思うからだろうか。恥ずかしさの方が募った。
「院長夫人。人が悪いですよ」
「ふふふっ。尚史くんほどではなくてよ」
姉が盛大に私と岡先生の噂を流してくれたものだから、今や芳口病院で私たちの関係を知らない者はいなかった。だから、こうして年配の方から揶揄われ……。
病院の出入り口で、私を見送りに来ていた園子夫人が、隣にいる岡先生に向かってニコリと微笑んだ。
「松葉杖で仕事へ行くのは大変だし、危ないものね」
「はい。だからそこは心配には及びません。車で送迎しますから」
「あとは日常生活も、しっかりサポートしてあげてね。お風呂とか一人で入るのも大変でしょうから」
そ、園子夫人!?
思わず松葉杖を落としそうになった。そのぐらつく体を岡先生が、逞しい腕で咄嗟に支えてくれる。
岡先生は医者なのだから当然の行為ではあるのだけれど、恋人だと思うからだろうか。恥ずかしさの方が募った。
「院長夫人。人が悪いですよ」
「ふふふっ。尚史くんほどではなくてよ」
姉が盛大に私と岡先生の噂を流してくれたものだから、今や芳口病院で私たちの関係を知らない者はいなかった。だから、こうして年配の方から揶揄われ……。



