「それで、これからはどのような手筈なんですか? 当初の予定とは大分、違いますけれど」
「そうだな。当初は俺たちの関係を言い触らしている一ノ瀬姉の悪行を湊に見せて、幻滅。信頼を無くしたところで、院長夫妻に気に入られている栞が助言して、婚約破棄させる。という手筈でいたが、栞と一ノ瀬姉のこともあるしな」
そう。あの日、私は院長夫妻、特に園子夫人に「岡先生のような人物を、湊さんの傍に置いてはいけません。姉と同じく悪影響を及ぼすだけです」という役割のために、偽装恋人を持ちかけられたのだ。
しかし姉が私の噂を流しても、湊さんとの仲は相変わらずだった。むしろ湊さんは姉の本性を知っているのでは、と思ってしまうほど、関係を維持していたのだ。
「芳口先生は、お姉ちゃんのそういうところも含めて好きになったのかもしれませんね」
私が岡先生のそういうところに惹かれたのと一緒で。
「だから、作戦を変更しませんと」
「あぁ。それでなんだが、実行は栞の退院後にしたいと思っている。構わないか?」
「退院、後?」
私は驚きのあまり目を瞬きさせた。
「そうだな。当初は俺たちの関係を言い触らしている一ノ瀬姉の悪行を湊に見せて、幻滅。信頼を無くしたところで、院長夫妻に気に入られている栞が助言して、婚約破棄させる。という手筈でいたが、栞と一ノ瀬姉のこともあるしな」
そう。あの日、私は院長夫妻、特に園子夫人に「岡先生のような人物を、湊さんの傍に置いてはいけません。姉と同じく悪影響を及ぼすだけです」という役割のために、偽装恋人を持ちかけられたのだ。
しかし姉が私の噂を流しても、湊さんとの仲は相変わらずだった。むしろ湊さんは姉の本性を知っているのでは、と思ってしまうほど、関係を維持していたのだ。
「芳口先生は、お姉ちゃんのそういうところも含めて好きになったのかもしれませんね」
私が岡先生のそういうところに惹かれたのと一緒で。
「だから、作戦を変更しませんと」
「あぁ。それでなんだが、実行は栞の退院後にしたいと思っている。構わないか?」
「退院、後?」
私は驚きのあまり目を瞬きさせた。



