私自身、岡先生と別れたくないし、悪口だって聞きたくはない。
だからといって、自分から積極的に看護師と医者に岡先生のことを聞く勇気はなかった。おそらく私のことを、噂通り不埒な女、だと思っているのだろう。姉が言い触らさなくても、岡先生の行動がそれを裏付ける結果を招いていたからだ。
こうして二人で外にいることもそうだが、病室でも時々攻められて……!
そんな妹を持って苦労しているのだと、周りからの同情を買っていることくらい、容易に想像ができた。
まぁ、これは岡先生から聞いた情報も含まれているから、信憑性は薄いけれど、姉は昔から、自分をよく見せるためなら、妹の私だって利用する質だった。だからあながち間違ってはいないだろう。
因みに湊さんは論外だ。
「ごめんな。俺のせいで孤立させたみたいだ。だけど栞は、退院すれば奇異な目で見られることもない。だから、ほんの少しだけ我慢してくれ」
「奇異な目で見られることくらい大丈夫です。今の世の中、高校くらいは皆出るのに、中卒で入社した身ですから。そんな視線くらい……なんてことはないですよ」
最初は怪しまれ、事情を話すと同情される。慣れてくると甘えている、とまで言われる始末。さらには「若いのにもっと働かなくてどうする!」と言われ、精神をすり減らされた。
今だって、一生懸命働いているのに、もっと、だなんて無理! 無責任なことを言わないで、と何度思ったことだろう。私の事情を知らないのに、好き勝手言って、安易に傷つけてくる人たち。
だから私のことよりも逆に、岡先生のことが心配になった。これからも、この芳口病院で働くのだから。
だからといって、自分から積極的に看護師と医者に岡先生のことを聞く勇気はなかった。おそらく私のことを、噂通り不埒な女、だと思っているのだろう。姉が言い触らさなくても、岡先生の行動がそれを裏付ける結果を招いていたからだ。
こうして二人で外にいることもそうだが、病室でも時々攻められて……!
そんな妹を持って苦労しているのだと、周りからの同情を買っていることくらい、容易に想像ができた。
まぁ、これは岡先生から聞いた情報も含まれているから、信憑性は薄いけれど、姉は昔から、自分をよく見せるためなら、妹の私だって利用する質だった。だからあながち間違ってはいないだろう。
因みに湊さんは論外だ。
「ごめんな。俺のせいで孤立させたみたいだ。だけど栞は、退院すれば奇異な目で見られることもない。だから、ほんの少しだけ我慢してくれ」
「奇異な目で見られることくらい大丈夫です。今の世の中、高校くらいは皆出るのに、中卒で入社した身ですから。そんな視線くらい……なんてことはないですよ」
最初は怪しまれ、事情を話すと同情される。慣れてくると甘えている、とまで言われる始末。さらには「若いのにもっと働かなくてどうする!」と言われ、精神をすり減らされた。
今だって、一生懸命働いているのに、もっと、だなんて無理! 無責任なことを言わないで、と何度思ったことだろう。私の事情を知らないのに、好き勝手言って、安易に傷つけてくる人たち。
だから私のことよりも逆に、岡先生のことが心配になった。これからも、この芳口病院で働くのだから。



